取得できる資格 | 当後期研修プログラムで3年間研修すると、日本家庭医療学会が制定する認定医試験の受験資格を得ることが出来ます。 | |
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研修期間 | 初期臨床研修修了後、3年間 | |
研修場所 | 病院 | 宮崎生協病院(124床) 総合病院鹿児島生協病院(306床) 奄美中央病院(99床) |
診療所 | 和知川原生協クリニック このはな生協クリニック おおつか生協クリニック 南大島診療所 徳之鳥診療所 |
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休暇 | 1) 日祝日、ならびに国民の祝日 |
院長 遠藤豊
郷土宮崎が輩出した医学者である高木兼寛は「病気を診ずして、病人を診よ」という言葉を残しています。まさに、プライマリーケアを担う家庭医にむけられた言葉ではないかと考えます。ここ宮崎の地域で家庭医療学会の提唱する地域で生活する人々、その家族、さらには地域のニーズに応える家庭医を育成するプログラムを学会の標準プログラムに沿って提供します。
地域のプライマリーヘルスケアを担える医師として、基本的な能力を修得するために、最終的に以下の3つの点を獲得目標としています。
以上を視野に入れ、専門科にこだわらない基礎的かつ総合的な力量を獲得し、その後の各科専門の研修に入った場合にも、すべての症候や疾患、または患者を取り巻く諸問題に対して適切な対応ができることを目標とします。
<研修スケジュール(例)>
○ 後期研修1年目
【家庭医療専門研修】:最低6ヶ月、可能であれば1年間が望ましい。
外来・在宅医療を中心とし、主に以下を目標とします。
a)外来・訪問診察にて患者の慢性疾患管理が出来る。
b)外来・訪問診察にて患者の医学的・心理的・社会的・倫理的な問題にも配慮し対応出来る。
c)医学的問題に対して、検査計画、診断、治療計画、入院や施設入居の適応・手続きといった施策を適切に出来る。
d)社会的問題について的確に把握し、解決に向けた方針を関係機関や職員との協議を通じ明確にすることが出来る。
e)患者の健康状態のみならず、QOLの向上を常に意識し、家族をはじめとした周囲の人々についても気を配ることが出来る。
f)小児、思春期、高齢者、女性、終末期などの特性を理解し、対応出来る。
g)地域の医療・社会保障、介護の環境を理解し、地域包括ケアを必要な患者に提供できる。
h)介護保険主治医意見書、特別指示書等の各種書類を作成できる。
i)地域住民の疾病予防、健康増進に取り組む。
j)医療経営の評価が出来る。
○ 後期研修2年目
【内科研修】:最低6ヶ月以上
病棟を中心とし、主に以下を目標とします。
a)内科一般の疾患を幅広く受け持ち、入院患者に対して適切な入院治療を行うことができる。
b)入院患者に対して、緩和ケア、終末期医療等を適切に行える
c)主治医としての機能を高め、患者を総合的に診る視点、徹底的に責任を持つ構えを身につける。
d)病棟の運営に関わり、医療チームリーダーとしての役割を適切に行える。
また、技術研修として、内視鏡検査、超音波検査等を行います。
【小児科研修】:最低3ケ月以上、場合によっては後期研修1年目でも行うことができる
宮崎生協病院の小児科で外来および入院患者を担当、研修を行う。特に乳幼児健珍、予防接種への理解を深め、実践できるようにする。また患児だけでなく、両親、祖父・母との良好な関係を保てるようにする。
選択:
(一般外科):宮崎生協病院、鹿児島生協病院
(救急医学):鹿児島生協病院
(整形外科):鹿児島生協病院
(内科):奄美中央病院
○ 後期研修3年目
選択:
(診療所)
和知川原生協クリニック、このはな生協クリニック、おおつか生協クリニック、
生協クリニックのべおか、南大島診療所、徳之島診療所
診療所で所長の指導のもと副所長として都市型診療所や離島診療所で外来、入院、訪問診察を研修する。その他デイケア、老人保健施設、特別養護老人ホームの診療に携わり、乳幼児健診、各種予防接種、成人健診も経験する。介護保険事業にも協力する。